海 老 沢 研  ・ 油 彩 画 展
 

 

回帰線の太陽が僕の視界を一瞬真っ白にする。
そして同じ光線が白いカンヴァスに色を塗っていく。
樹木は緑に、海はコバルトに、空はスカイブルーにという風に

リオの街が生活し、僕もまたそこで生活している
リオの街が僕を問い詰め、僕の問いにリオが答える
リオが踊るとき、僕もまた踊る
僕が絵筆を持ち、リオは優雅にポーズする
こうして僕はリオの肖像を描く

― エッセイ「リオの肖像」より―

海老沢 研は 80 年代の初めから約 20 年間をブラジルで暮らした。
これは生活者の視線で描かれたリオの街。
有名なコルコバードと高層ビルを臨むビーチでは椰子の葉がそよぎ、
人々はパラソルの下で憩い、波しぶきを浴びて遊ぶ。
市場に並ぶ艶やかなトロピカルフルーツ。
溢れる光と色彩。
自然と都市文化が融合した街リオと、そこで生きる人々を描いた油彩画約 15 点を展示。
会期中には彼と親交のあるブラジル系ミュージシャンのライブも催される。
視覚、聴覚、味覚でリオ・デ・ジャネイロを堪能できる、とっておきの一夜だ。


海老沢 研

1952 年生まれ。慶應義塾大学卒。 1979 年より南米各国を放浪し、米国ロスアンゼルスを経て再びブラジル、リオ・デ・ジャネイロに移り住む。自然食レストランの経営、日本語教師、読売新聞リオ支局、テレビ局、舞台衣制作、 PC 関連会社の経営など多彩な職業を経験しつつ、リオデジャネイロ州立パルケラージ・アートスクール、リオデジャネイロ近代美術館のアートスクールなどで学ぶ。 1985 年パルケラージ・アートスクール、 1986 年ペトロブラス・ギャラリーグループ展参加。 1987 年ペトロブラスギャラリーにて第一回個展開催。 2003 年帰国後はポルトガル語の通訳・翻訳、教師、ギター弾き語りによるブラジル音楽演奏も。文学・哲学にも造詣があり、芸術一般から世相・文化まで一家言持つ論客。

海老沢 研 のポルトガル語の HP はこのアドレスをクリック http://mariamaria.com.br/expressao&arte/galeria/Chn_ExpoKen.php




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